こんにちは!
こちらの記事ではドローンの「国家資格」について解説します!
「民間資格と国家資格の違いって?」「国家資格ってどうやって取るの?」「難易度は?」などの疑問にお答えします!
正式には「無人航空機操縦者技能証明」です。
ドローンの「国家資格」や「免許」と呼ばれることが多いですね。
航空法では「無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを国が証明する資格制度」と記載されています。
国が操縦者の技能を認めるものを「国家資格」、それに対し民間団体が技能を認めるものを「民間資格」と呼びます。
民間資格は様々な団体が発行しており、取得するまでのカリキュラムや時間数もバラバラです。
国家資格は国が定める試験課題が統一基準となるため、民間資格よりもより信頼度が高いと言えます。
最近ではビジネスでドローンを活用する際に国家資格を持っていないと業務に就けない企業様も増えています。
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信頼度の違い以外にも国家資格と民間資格は様々な違いがあります。
特定飛行とは、航空法で定められているドローンの飛行が禁止されている場所や方法で行う飛行のことで、具体的には以下のようなものがあります。
民間資格:これらの飛行を行うにあたっては国土交通大臣の許可・承認を受ける必要がある
※国家資格で行う特定飛行は他にも諸条件を満たす必要があります
基本は一等、二等とも「昼間限定」「目視内限定」での資格ですが、限定解除(限定変更)することで「夜間」や「目視外」での飛行も行うことが可能になります。また、機体重量25kg以上の大型機も同様に限定解除することで飛行させることが可能になります。
ドローンの国家資格試験は「実地試験」「学科試験」「身体検査」から構成され、すべて合格することで国家資格を取得することができます。
自動車の運転免許をお持ちの方は同じような試験構成となっているのでイメージしやすいと思います。
その中でも「実地試験」については受験方法が2通りに分かれます。
1.指定試験機関(日本海事協会)が行う一発試験に合格する
2.登録講習機関が行う国家資格講習を修了し、修了審査に合格する
これも自動車運転免許と同じです。
多くの方は自動車学校に通って卒業検定を受けることで実地試験をクリアするように、ドローンにおいてもほとんどの方が登録講習機関で修了審査を受験して実地試験をクリアしています。
学科試験はCBT方式の試験です。
CBT試験会場は日本全国にあります。(愛知県では名古屋に数カ所と岡崎市、豊橋市など)
各会場ごとに開場する曜日や時間が異なるため、専用サイトから空いている時間を確認し、受験者が時間帯を選択できます。従来の試験のように年1回しか試験が無いなどの制約がなく、とても受験しやすくなりましたね。
会場に備え付けの試験専用PCを使用して受験します。
問題は全て三肢択一です。
二等は制限時間30分で50問、一等は制限時間75分で70問が出題されます。
合格基準は二等では80%程度、一等では90%程度の正答率となっているため、ハードルは高めです。
試験範囲は国土交通省HPに公開されている「無人航空機の飛行の安全に関する教則」から出題されます。
試験が終了するとPCの画面上にすぐに合否が表示されるため、ドキドキの瞬間です。
自動車運転免許証をお持ちの方は、免許証の写真を専用サイトにアップロードするだけで身体検査はクリアできます。(手数料5,200円は納付が必要です)
※一等の25kg以上限定変更では航空身体検査の受検が必要です。
資格取得までの流れはこのように進みます。
国家資格受験にあたっては事前に「技能証明申請者番号」をDIPS2.0で取得する必要があります。
指定試験機関で受験する場合は「学科試験」→「実地試験」→「身体検査」の順で受験が必要です。
登録講習機関で受験する場合は順番は決まっていません。ただし、講習の中で学科講習も行っているため、ほとんどの方は先に国家資格講習を受講してそのあとに学科試験受験が一般的です。
選択肢があると迷ってしまいますよね。
ただ実際は、おそらく8~9割の方は登録講習機関で実地試験を受験しているのではないかと思います。
登録講習機関では試験対策の練習や合格に向けたカリキュラムが組まれるため、試験合格率は指定試験機関の一発試験よりはるかに高いです。
また、指定試験機関の実地試験は毎月全国の中で数カ所のみで、開催日数もごくわずかのため受験枠が限られることも要因です。
当校で国家資格講習をご受講希望の方はお申込フォーム、または電話等でお問合せください。
学科試験や身体検査につきましては試験専用ページにアカウント作成後、マイページ内よりお申込みが可能です。
※学科試験のお申込は上記試験専用ページアカウントとは別に「プロメトリック」へもご登録が必要です。
上記3つの試験を無事に合格したら技能証明発行申請を行います。
試験専用ページで「合格証明」を発行し、そのあとDIPS2.0で技能証明の発行申請を行います。
発行申請から技能証明が郵送で届くまで、順調に行っても1か月ほどかかります。
<二等> 難易度 ★★★☆☆
実地試験演習課題は「スクエア飛行」「8の字飛行」「異常事態における飛行」の3つを行います。
「異常事態における飛行」は姿勢安定制御がOFFの状態で操縦を行う課題です。センサーが働いていないため、前後左右にふらつく機体をコントロールすることが重要です。
ある程度操縦に慣れた方であれば少し練習をすることで合格レベルまで到達ができるかと思います。
<一等> 難易度 ★★★★★
実地試験演習課題は「高度変化を伴うスクエア飛行」「ピルエットホバリング」「緊急着陸を伴う8の字飛行」の3つを行います。一等は全ての課題において姿勢安定制御がOFFの状態で操縦を行う課題であることに加え、試験は屋外で行うことが必要で、風の影響も受けるためかなり難易度は高いです。
普段からドローンの操縦に慣れた方でも練習が必要なレベルです。
学科試験は教則からの出題ではあるものの、書いてあることがそのまま出てくることは少ないです。
教則を理解したうえで「じゃあこの場合はどう?」というような問題が出てくることも多いです。
まずはしっかり教則を理解することをお勧めします。
二等はとにかく時間が短いため、じっくり考える余裕は全くありません。
一等では計算問題も3~5問程度出題されます。二等より時間には余裕がありますが、リスク管理などの難しい問題も増えます。
当校では受講していただいた方に学科試験で実際に出題された問題を集めた模擬問題もお渡しします。
学科試験も簡単とは言えないので、しっかり準備をして臨みましょう。
1.技能証明申請者番号の取得 | 無料 |
2.登録講習機関受講費用 | 各スクールによる ※指定試験機関一発試験(二等)は 20,400円 |
3.学科試験受験料 | 二等 8,800円 一等 9,900円 |
4.身体検査 | 運転免許証アップロード 5,200円 指定試験機関で受検 19,900円 |
5.合格証明発行 | 無料 |
6.技能証明発行 | 3,000円 |
(すべて税込み)
ドローンの国家資格は2022年12月に始まった制度で、この記事作成時点では2年半がすぎたばかり。
取得者が増えてきていることに加えて新しいルールが出来てくるため、学科試験を中心に難易度はだんだん上がってきている印象です。
当校で受講していただいた方は全力でサポートしますので、安心して飛び込んできてください!
上記内容を含め、ご不明点はお気軽にお問合せください!